ストックフォトでイラストの作品を審査にだしてみたけど、オープンパスが理由でNGになることがあります。
そんなとき、すぐ作品のデータを広げてみたものの、そもそもどこにオープンパスがあるのか悩んだ経験ないですか?
またオープンパスがいくつあるか分かっても、1つ1つ見つけて対処していったらかなり時間かかります..。
今回は厄介者のオープンパスを見つけて閉じる方法を紹介します!
便利なツールなので、ストックフォトに限らずイラストレーターを日々使っている方も参考してみてください。
目次
オープンパスがいくつあるかを確認する
まず作品にオープンパスがあるのかを確認します。
確認のやり方はすごく簡単で、イラレの上のメニューから、「ウィンドウ」→「ドキュメント情報」を開きます。
以下の画面が開いたら赤丸のところから「オブジェクト」を選択。
その後で、アートボード上にある全ての作品を選択します。Winなら「Ctrl+A」でMacなら「Command+A 」です。もしくは、作品すべてを選択ツールでドラッグしてもいいです。
すると、以下のように作品の中にいくつオープンパスがあるかを「ドキュメント情報が」表示してくれます。
今回の例だと2つのオープンパスがあることがわかります。
どこにオープンパスがあるのかを確認する
作品のどこにオープンパスがあるのかを見つけるのは、「Select Menu」という無料のプラグインを使うのが1番早いです!
流れは以下のようになります。
「Select Menu」というプラグインをイラストレーターに入れます。
その後で、上のメニューの「選択」に「オブジェクト」という項目が加わっていて、その中の「Open Paths」を選択します。※この時作品を選択してなくても大丈夫です。
そうすると、以下のようにバウンディングボックスがオープンパスがある場所を示してくれます。
もっと見やすくするには、イラレ機能でWinなら「Ctrl+Y」、Macなら「Command+Y」を押してアウトライン化で見る方法です。
元に戻すときも同じショートカットキーで戻ります。
今回の例の図形だけだとシンプルな上に数も少ないのであまりこのプラグインの凄さがよく分からないと思いますが、作品によってかなりのパスの量だったり、複雑なアートワークだったりする場合すぐ見つけてくれるのですごく重宝します!
ちなみに、昔の僕は、選択ツールでそれぞれの作品の範囲をドラッグしながら「ドキュメント情報」のオープンパスの数でオープンパスの場所を見つけていました...。
「Select Menu」が気になる方は以下のリンクからダウンロードできるので試してみてください。
下の方にスクロールしていって「Select Menu」のところから自分のイラレの環境を選択してダウンロードできます。
https://rj-graffix.com/downloads/plugins/
「Select Menu」のダウンロードからイラレに入れるまでのやり方
「Select Menu」の場所に行ったら、添付の赤枠の箇所から、自分のパソコンの環境とイラレのバージョンを選択してダウンロードします。
ダウンロード完了後にZIPファイルを広げて、ファイルを開くと添付のように「SelectMenu」というプラグインがあります。
その後で、自分のパソコンに入っているイラストレーターを探して「プラグイン」フォルダーを開きます。
基本的にWinなら以下のような階層にイラストレーターが入っていて、その中にプラグインがあります。
Windows (C:)\Program Files\Adobe\Adobe Illustrator[ version]\Plugins
Macなら以下のような階層です。
Applications/Adobe Illustrator [version]/Plug-ins
プラグインフォルダを広げたら、先ほどの「SelectMenu」のプラグインをドラッグ&ドロップで移せば完了です。
その際に、確認メッセージが表示されますが「続行」で大丈夫です。
「SelectMenu」のプラグインをプラグインフォルダに入れたらイラストレータ―を起動して(開いていたら一度閉じてください)、メニューの「選択」に「オブジェクト」という項目があるので使用可能になります。
オープンパスを簡単に閉じる方法
オープンパスを簡単にクローズドにする3つの方法を紹介します。
どれでやっても、「ドキュメント情報」ではしっかりとオープンパスの対応はできます!
連結して閉じる方法
オープンパスの図形で右クリックして「連結」をクリックすれば自動的に閉じてくれます。
パスファインダーの合体で閉じる方法
パスファインダーの合体も有効です。
このパスファインダーの合体が便利なとこは、対象となるオープンパスを一括で閉じてくれるところです。
なので、アートボード上の作品すべてを選択しても対応できてしまいます。
パスファインダーが表示されていないときは、上のメニューの「ウィンドウ」から表示させます。
ナイフツールで閉じる方法
ナイフツールもパスファインダーと同様に便利で、画像のように選択してその範囲のオープンパスを一括で閉じてくれます。
まとめ
イラレでオープンパスの確認方法、そしてその肝心のオープンパスが作品のどこにあるかを見つける便利なプラグイン、最後に簡単にオープンパスを閉じる方法を紹介しました。
ぶっちゃけオープンパスは一括で簡単に閉じれますが、作品が複雑だとしっかりと綺麗な形で閉じているか不安が残ります。
その場合、やはり「Select Menu」のプラグインでオープンパスの場所を特定してから、ペンツールやダイレクト選択ツールなどをで綺麗に仕上げていくのがいいかなと思います。
ストックフォトや日々イラレを使用している方たちの参考になればうれしいです!