目次
フリーランスや個人事業主におすすめの金融機関は?
手数料が低く、取り扱っている投資信託が比較的多い金融機関をまとめてみました。
口座開設手数料 | 口座管理費 | 投資信託(本数) | |
SBI証券 | 0円 | 0円 | 36本 |
楽天証券 | 0円 | 0円 | 31本 |
松井証券 | 0円 | 0円 | 39本 |
マネックス証券 | 0円 | 0円 | 27本 |
大和証券 | 0円 | 0円 | 21本 |
野村證券 | 0円 | 0円 | 31本 |
※2022年5月現在
見ていただくと分かる通り、ネット証券ではiDecoの運用コストを低く抑えられるところが多くありますよね。
じゃあ後は何を比べて決めたらいいのかというと、投資信託商品の数です。
選ぶ証券会社としては、SBI証券や松井証券はラインナップが豊富なので、銘柄の選択肢が多くあります。
特にSBI証券は利用者数も多く、僕自身も利用しています。
■どの金融機関を選んでも必ず必要な手数料がある
以下の手数料はどこでiDecoを始めても必ず払わないといけないので理解しておかないといけません。
加入手数料(加入時) | 国民年金基金連合会 | 2,829円 |
管理手数料(毎月) | 国民年金基金連合会 | 105円 |
事務委託先金融機関 (信託銀行) |
66円 | |
給付時 | 事務委託先金融機関 (信託銀行) |
一回につき440円 |
これらのコストは避けられないのでしょうがないところです。その分、口座の管理費などがかからない金融機関を選ぶのがベストです。
フリーランスや個人事業主がやるiDeCo(イデコ)おすすめの銘柄ベスト!
今回は代表してSBI証券で取扱いのある投資信託の中からおすすめを紹介します。
紹介する前に理解しておいてほしいのが、iDeCo(イデコ)は長期的に積み立てて運用していくものなので、株の短期売買ではありません。運用状況が悪いからとすぐに辞めてしまわずに、ひたすら継続することが重要になります。
まず、商品のラインナップですが、世界全体へ投資するものや、米国、日本、新興国など特定の地域や特徴を持つ企業に投資するもの、中には不動産やゴールドや債券に特化する商品もあります。
少しややこしいのですが、基本それらの投資信託商品の中身は1つの株銘柄のみを購入して運用するといったことはほとんどなく、色々な企業の株が入ったパッケージ化されたものを購入するといった意味です。
その中でもおすすめしたい銘柄は、以下の4つです。
1. 三菱UFJ国際ーeMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)
2. ニッセイー<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
3. セゾン-セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
4. フィデリティ-フィデリティ・日本成長株・ファンド
株に詳しいユーチューバーさんもよく言われていますが、結論として日本よりも米国をメインに海外の株式等に投資する商品の方が値上がりの勢いは強い傾向にあります。
理由は日本の国内総生産(GDP)が1990年頃からずっと成長しないで横ばいになっていることが大きくあります。簡単には日本の経済がずっと成長していないことと同じ意味になります。
とはいえ、海外のことはよく分からないし不安…という人もいると思うので、そういった場合は日本の期待出来る株式に投資する商品を選ぶのも当然ありだと思います。
また、僕個人的な感想としては、米国株は価格変動(ボラティリティー)が非常に激しいです。そのため、どこか1つの国や地域に偏るのは危険なので、バランスが大事だと思います。
ちなみに、紹介する中で「ベンチマーク」、「信託報酬」、「信託財産留保額」という言葉が出てきますが、それらの意味は以下の通りです。
ベンチマーク | 投信の運用の目安となる指標。大体はベンチマークに連動する運用成果となる |
信託報酬 | 投信の管理費用。運用資産から自動的に引かれる |
信託財産留保額 | 解約や購入のときに差し引かれるもの |
では、ここからおすすめする4つの銘柄について紹介していきます!
■三菱UFJ国際ーeMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)
ベンチマーク | S&P500(税引き前配当金込/円換算ベース) |
信託報酬(税込)/年 | 0.0968%以内 |
信託財産留保額 | なし |
S&P500は、簡単にいうとアメリカにおける代表的な株価指数です。
具体的には、アメリカの株式市場で時価総額が大きい500社が選定され、それぞれの時価総額をもとに平均値を出します。
有名なところでは、アップル、マイクロソフト、アマゾン、Googleなどが入っています。
コストも低く抑えられるようになっており、長期的な運用で資産形成するのに向いています。
おすすめのポイントは、SBI証券の中でも常に人気が高い商品であることや、歴史の観点からみても2018年から2021年もの間、細かい暴落はあったもののずっと右肩上がりになっています。
人気商品は多くの人が投資しているので一定の安心や信頼感がありますし、しっかりベンチマークに連動してくれるだけの安定感があります。
組み込まれている企業についても、マイナーな企業よりは大手で世界に影響を与える企業である方が動向を追いやすいと思います。
■ニッセイー<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
ベンチマーク | MSCI コクサイ インデックス(配当込み、円換算ベース) |
信託報酬(税込)/年 | 0.1023%以内 |
信託財産留保額 | なし |
MSCIコクサイ・インデックスという、日本以外の主要な先進国の株式指標に連動するような投資信託です。
組込銘柄の中には、Apple、マイクロソフト、アマゾンなど日本でも馴染みのある世界的な大企業が上位を占めています。
コストも低めに設定されているほか、SBI証券の中でも保有者の多い銘柄です。
こちらの商品も歴史の観点からみても2014年から2021年もの間、細かい暴落はあったもののずっと右肩上がりになっています。
特徴としては、有名企業が入っている点では上記の「三菱UFJ国際ーeMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)」と同じですが、米国だけでなく先進国というより広い範囲への投資をする商品になっています。
バランスを取るために米国だけに偏りたくない、だけど正直日本には期待してないという場合におすすめです。
■セゾン-セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
ベンチマーク | 合成指数 |
信託報酬(税込)/年 | 0.57%±0.02%程度 |
信託財産留保額 | 0.1% |
株式と債券の比率が50%:50%であり、世界中に分散投資をする投資信託です。
なるべくリスクを低く抑えながら、収益確保も狙えます。
この商品は、米国を中心に日本や新興国も含めて全世界へ投資できる商品です。
他の商品とちょっと違うのが、個別の企業の株式や国の債券に投資するのではなく、ファンドそのものに投資するという点です。投資先のファンドはバンガードの株式や債券のインデックスファンドになっています。
もう1つこの商品の特徴として、株式と債券が半分ずつの割合で組み込まれている点もポイントです。株式と債券の値上がりに応じて調整が入り、バランスを保ってくれます。
こちらの商品も歴史の観点からみても2012年から2021年もの間、細かい暴落はあったもののずっと右肩上がりになっています。
リスク分散も出来ますし、値上がりと安全性のバランスを1本の商品で上手く取れる商品だと思います。
■フィデリティ-フィデリティ・日本成長株・ファンド
ベンチマーク | TOPIX(配当込み) |
信託報酬(税込)/年 | 1.683% |
信託財産留保額 | なし |
日本国内で成長が期待できる企業を選定して投資するものです。
運用の目安となるのはTOPIXですが、これは東証一部に上場しているすべての銘柄を対象にして算出される株価指数です。
この商品の中にはソニーグループ、ミスミグループ、キーエンス、リクルートHDなどが入っています。
日本の経済成長は米国などに比べるとイマイチで、将来性を考えても国内より海外に投資した方が力強い値動きをしてくれる可能性が高いです。
といっても、米国など特定の国だけだと不安という場合、1商品くらいは日本に投資する商品もあって悪くはないと思います。
日本だとマーケット情報も手に入りやすいですし、企業の業績もすぐ入手できるメリットがあります。まずは手始めに日本株式の投信をやってみたい!という場合にはおすすめだと思います。
iDeCo(イデコ)には大きく分けて2つ「インデックスファンド(元本確保型)」と「アクティブファンド(元本変動型)」がある
インデックスファンドはコストが低い分、価格の変動もゆるやかです。
つまり、あんまり大きな値上がりはしないけど、その分急に価格が下がって大損をする確率も低いというタイプです。ベンチマークに連動するような動きが特徴です。
一方のアクティブファンドは、コストがやや高くなりますが、価格の変動幅が大きくなる分、大きな利益も期待できます。ただし、価格変動が激しくなるというのは、それだけ損失も大きくなる可能性が高くなってしまうことでもあります。
インデックスとアクティブはどんな人におすすめ?
・インデックスファンド(元本確保型)がおすすめな人
インデックスファンドは投資のリスクを抑えたい人におすすめです。大きな利益は出ないかもしれないけど、安全性を重視する人に向いています。
・アクティブファンド(元本変動型)がおすすめな人
アクティブファンドはコストやリスクが高くても、大きな利益を狙いたい人におすすめです。ただし、必ずしも大きな利益が出るわけではありません。
この点はすごく大事なので、利益ばかり気にするのは危険です。
・インデックスとアクティブはどんな人におすすめのまとめ
そもそもiDecoは将来の資産をコツコツ作っていこうという長期目線の制度です。あんまりハイリスクなものにばかり投資すると、逆に資産が減ってしまう可能性もあります。
とはいえ、安全性ばかり重視していると思うように資産が増えないこともあり得ます。8割くらいをインデックスファンドにして、残りはアクティブファンドに投資するなど、両方を自分が納得できるバランスで組むことがポイントです。
iDeCo(イデコ)を購入するまでの流れ
今回はネット証券を使った始め方を紹介します。
今はWEBから申し込めるので本当に楽です。
基本的な流れとしては、
・どの金融機関で始めるのか
・月々の掛金をいくらにするか
・何に投資するか
これらを決めれば、あとは申し込みで必要書類を提出するだけです。
実際には申し込みから必要書類の記入や提出などの時間を考えると、ちょっと時間がかかります。
注意点も交えながら、もう少し詳しく解説してみます。
■用意するもの
1. 本人確認書類(次のうちどれか1つ)
・保険証
・運転免許証
・個人番号カード
2. 基礎年金番号
3. iDecoの掛金引き落としに使う銀行口座情報
■掛金の決め方
iDecoは一度始めると原則途中でやめることはできません。掛金の拠出をストップしておくことはできますが、すでに運用している分は60歳にならないと基本的には受け取れません。
しかも掛金の金額は1年に1回しか変更できないので、無理なく拠出できる金額にしておくのがベストです。
掛金の引き落としは毎月26日です。26日が金融機関の休業日だった場合は、翌営業日に引き落とされます。
ちなみに、引き落とし日に残高が不足していたらその月は拠出がなかったものとみなされます。
■金融機関への申し込みと開始スケジュール
ネット証券なら、WEB上で必要書類のアップロードも出来ます。
超重要な点として、iDecoは1人1口座というルールになっています。後で変更もできますが手続きが手間ですし、慎重に検討することをおすすめします。
iDecoの加入には審査がありますが、これを通過すると加入通知やiDecoの運用状況などを確認するためのID・パスワードが送られてきます。ログインして申し込んだ金融機関とのデータが連携できるように設定できれば、手続きが完了したことになります。
最初の引き落としについては、申し込んだタイミングによって翌々月になる場合もあります。金融機関によっても違いがあると思いますので、確認しておくことをおすすめします。
iDecoの銘柄はタイプが偏らないようにするのがおすすめ
iDecoを始めるなら、コストを低く抑えられるネット証券がおすすめです。
特にSBI証券はラインナップが豊富で、経済事情が変わりやすいフリーランスや個人事業主に向いています。
iDecoのおすすめ銘柄については、
・インデックス/アクティブ
・国内/海外
といったタイプ別で比較検討することをおすすめします。
ポイントとしては、同じタイプの投資信託ばかりに偏らせないことです。
個人の好みはもちろんあると思いますが、リスク分散をするためにも多少のバラエティは必要です。
安定した年金を作るためにも、色んなタイプの投資信託を組み合わせたり、運用パフォーマンスやコストも丁寧にチェックすることが大事だと思います。
本ブログ「副業人生」で紹介している全ての内容においては、正当性を保証するものではありません。また、投資商品や保険商品等の勧誘を目的としたものでもありません。
最終的な経営判断(税務処理含め)やご加入等は、ご自身の判断でなさるように自己責任でお願いいたします。
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