そこで今回はシャッターストックで出やすいエラーの対処方法をまとめてみます!できるだけ簡単な対処方法を紹介していくので、参考にしてみてください。
こんな方に参考になります
- シャッターストックでイラストをアップロードするといつもエラーがでる
- エラー内容の対処方法がいまいちわからない
- エラーの原因を分かりやすく知りたい
目次
シャッターストックのイラスト審査前に出るアップロードエラーの種類と解決方法
せっかく制作したイラストをシャッターストックでアップロードすると...決まって表示されるこのアップロードエラー表示...。
僕がよく表示されたエラー順に紹介していくので、あなたの目的の問題点に飛んで見てください。
エラーその1 (ベクター画像にアクセスできないオブジェクトが含まれています)
まず、この問題ですが、今後もどこをダメ出しされてるかを分かりやすくするために、以下のイラストとアウトライン化したものを見てください。※2つともまったく同じものです。
この中に1つのビジネスマンが問題となる「ベクター画像にアクセスできないオブジェクト」が含まれています。
ヒントはオブジェクトの形とパスの形状は同じかです。
問題となっているのはこいつです。
下の画像をよくみ見るとキラキラのパスの形状が拡張されていない状態です。
キラキラの形ではなく形状が丸いですよね。これが問題の「ベクター画像にアクセスできないオブジェクト」です。
基本こういった多いオブジェクトはシンボルツールなどで一気に描いたにのち、そのままにしていることで問題となるケースが多いです。
解決方法はいたって簡単で、対象となるオブジェクトを選択ツールで選択して、イラレ上部のメニューの「オブジェクト」から「アピアランス分割」で本来のパスの形状になります。
「アピアランス分割」を押した後です。しっかりとキラキラがパスの形状になってますよね。
これで再度アップロードすると、見事審査に出せる状態になります。
ちなみに、パスをアウトライン化表示(線だけ)にするには、上部のメニューの「表示」から「アウトライン」でできます。
ショートカットキーでWinなら「Ctrl+Y」でMacなら「Command+Y」でもできます。
戻す際は、同じく「表示」から「プレビュー」です。
また、背景などで使用するパターンでも問題が多いのが、プレビュー表示(通常の表示)では見えているのに、アウトライン化したら見えてこないというものです。
このようなパターンの問題では、塗りつぶしの拡張が必要なので、その場合、パターンを選択したらイラレ上部のメニューの「オブジェクト」から「分割・拡張」で拡張すると解消されてアウトラインモードでも表示されるようになります。
エラーその2 (アートワークサイズは4メガピクセル以上)
次に多いのがアートワークサイズのエラーです。
エラーメッセージでは4メガピクセル以上となっていて、アートワークサイズでエラーになるというのは作品が4メガピクセル以下のサイズということです。
メガピクセルはMPで表され、画像の画素数を指します。
ここで勘違いしやすいのは、アートボードやEPSファイルのサイズではないということです。
基本的に4メガピクセルは2000×2000で4メガピクセルになるのですが、ぴったりすぎるとエラーが出たことがあるので少し大きめに作成した方がいいです。
そして必ず注意したいのが、アートボードサイズと同じサイズの背景を作成してレイヤーの一番下に移動してから投稿してください。
僕は基本的に白背景です。
アートワークサイズエラーの問題は以下のピクセルサイズであれば解決します。
正方形の場合の2100×2100
幅を2100pxで高さを2100pxで作成します。
補足になりますが、2100px × 2100pxですごい適当に四角いオブジェクトを3つ作って投稿したらエラーは表示されなかったので、この時点では作品の内容やサイズ容量は特に問題ないということが分かりました。
ただし、先ほどもお伝えしましたが、背景は必ず必須です!
長方形の場合の3000×2400
幅を3000pxで高さも2400pxで作成します。
もっと長方形の場合の3800×2000
幅を3800pxで高さも2000pxで作成します。
このようなサイズで作品を作っていくと、作品によってはすごくサイズが大きくなりやすいです。
シャッターストックの規定ではベクターファイルのサイズは100MBまでなので、それ以下で提出する必要があります。
100MB以上の容量だとエラー表示が別で表示されるので注意が必要です。
結果的にシャッターストックでは、プレビュー用のJPEGを綺麗に生成したいので、このような高い画素数で投稿するようにしていると思います。
エラーその3 (オープンパスや埋め込み画像でのエラー)
オープンパスが作品の中で1つでもあるとエラーになるので、注意した方がいいです。
ちなみに、上記の状態でシャッターストックに投稿したら、「ベクター画像にアクセスできないオブジェクトが含まれています」のエラーを返されました。
このオープンパスの簡単な見つけ方や対処方法に関しては以下の記事でも詳しく取り上げているので参考にしてみてください。
また、同様に「埋め込み画像」がある場合も同じエラーになってしまうので注意が必要です。
確認方法は以下の画像のように、「ドキュメント情報」から「埋め込まれた画像」で確認することができます。
ドキュメント情報が表示されていない場合は、上部のメニューの「ウィンドウ」から「ドキュメント情報」で表示されます。
エラーその4 (ベクトル画像のアートボードの外にオブジェクトがあります)
アートボードから少しでも作品がはみ出るとこうなります...。
結構シビアに拡大して見ていかないと以下のような微妙なズレだったりはみ出しが分かりません。
「ズームツール」などで1600%ぐらいまでにして見ていくのがおすすめです!
背景をピッタリとアートボードからはみ出さないようにして投稿すれば問題は解決されます。
また、背景などの作品によってはどうしてもアートボードからはみ出してしまう作品もでてくると思います。
そんな時はクリッピングマスクで対応することで解決します!
例えば、以下のような感じでビジネスマンをアートボード(白い部分)で切りたいといったときにもクリッピングマスクは有効です。
やり方は、アートボードサイズの白背景(色はなんでもいいすです)をレイヤーの一番前にもってきます。その後、全部の対象オブジェクトを選択してから右クリックで「クリッピングマスクを作成」します。
この時にレイヤーの一番下にはアートボードサイズと同じサイズの背景を設置しておいてください。色はなんでもいいです。
ここでは、白背景を前面にすると完全に真っ白で何も映らなくなるので、アウトライン化して分かりやすくしています。
出来上がりはこんな感じです。これでも、問題なくシャッターストックのはみ出しエラーは解消できます!
以下の画像がレイヤーの順序です。一番下が白背景、真ん中が作品、そして一番上が白背景マスクです。
作品を背景でサンドイッチしている感じです。
エラーその5 (ベクター画像にロックされているレイヤーがあります)
ここも結構忘れてしまうときがあるので、注意してください。
解決方法は簡単で、レイヤーの鍵のアイコンを解除してあげれば大丈夫です。
その他の注意点
カラーモードCMYKだと受け付けてくれないストックフォトがあるので必ずRGBで投稿してください。
CMYKで作成していても後でRGBに変更できます。
まとめ
シャッターストックでベクターイラストを投稿したときにでるエラーの種類と解決策を紹介してきました。
- エラーその1 (ベクター画像にアクセスできないオブジェクトが含まれています)
- エラーその2 (アートワークサイズは4メガピクセル以上)
- エラーその3 (オープンパスや埋め込み画像でのエラー)
- エラーその4 (ベクトル画像のアートボードの外にオブジェクトがあります)
- エラーその5 (ベクター画像にロックされているレイヤーがあります)
特にこの中でも結構厄介なのが、エラーその1の「ベクター画像にアクセスできないオブジェクトが含まれています」だと思います。
イラストの数が多かったり、複雑なオブジェクトだったりするとどこが問題なのかを見つけるのが大変だったりします。
作成していくときに確認していけばいいのですが、集中していたりするとどうしても忘れちゃいます。
その場合、作成後はアウトライン化してみたり、オープンパスがないかを確認していく方法がいいと思います。
今はシャッターストックは以前と比べると厳しいアップロードルールになっていますが、他のストックフォトサイトでも作品数が多くなっていけば同じように厳しいルールが適応される可能性は十分になるのかなと思います。
できるだけ早いうちにストックフォトで投稿するイラストの何がダメなのかを理解しておくことが必要な気がします。
参考になればうれしいです!