こんな方に参考になります
- PayPalでの決済が多くなってる
- いつも金額を受け取る側であまりPayPal手数料のこと知らない
- PayPal手数料を少しでも安くしたい
目次
通常のPayPal手数料について
海外でも日本からでも自分のPayPalアカウントにお金が入ると、通常以下の手数料がかかります。
国内から金額を受け取った場合:1件ごとに3.6%+40円
海外から金額を受け取った場合:1件ごとに4.1% + 40円
以下の画像は海外から僕のPayPalに送金された料金です。
この金額を例に見ると、購入してくれた方からの$88(送料込み)を全てもらえるわけではなく、$-3.91のPayPal手数料を引いた$84.09が実際に僕の手元に入るお金となっています。
仮に、海外から1万円が送金された場合、PayPalの手数料は410円+40円で合計450円も1件につき発生してしまいます。
これが例えば1件10万円となると、4.140%(0.0414)の手数料なので、合計4140円もの手数料がPayPalに支払われることになります。
1件10万相当の取引ってそう多くははないと思いますが、1回の高額決済はその分手数料が高くなることがわかります。
逆に、少額決済のほうが手数料がお得になります。
それでも平均で5000円ぐらいの取引が50件近くある場合は、PayPal手数料245円x50件で12250円もかかることになります。
正直Paypal便利ですが、手数料高いですよね...。
PayPal手数料を安くするには?
そこでPayPalの手数料を安くするには、PayPalにマーチャントレートというのを申し込めばできます。
マーチャントレート=「おトクな手数料」という意味で理解して大丈夫です。
このマーチャントレートの1番の特徴は、取引額が高額になればなるほど手数料が安くなるところです。
月間の売上高 | 決済手数料(国内) | 決済手数料(海外) |
0~30万円以下 | 3.6% + 40円 (通常手数料) | 4.1% + 40円 (通常手数料) |
30万円超~100万円以下 | 3.4% + 40円 | 3.9% + 40円 |
100万円超~1,000万円以下 | 3.2% + 40円 | 3.7% + 40円 |
1,000万円超 | 2.9% + 40円 | 3.4% + 40円 |
マーチャントレートが適用されれば、先程でも例にあげた1件で10万円の取引が通常だと4140円の手数料のところを、3940円 (3.940%)で200円も手数料が浮くことができます。
ただ申請するだけでPayPal手数料が安くなるならいいですよね。
でも、「そこまで手数料安くならないじゃん!」と思う方は年間で考えるとこのマーチャントレートの凄さが分かってきます!
仮に50件の取引が毎月あって、取引金額が平均7000円ぐらいだとした場合を考えてみると以下のようになります。
通常だとPayPal手数料327円で合計16350円
マーチャントレート適用だとPayPal手数料313円で合計15650円
結果700円が浮くことになって、1年として計算してみると8400円も浮くことになります。
これが毎年続いていくとかなりお得ですよね!
PayPal手数料計算めんどくさいという方でも、とりあえず月に50件以上もの取引をPayPalを通してしている場合は必ずマーチャントレートの申請をした方がおすすめです!
マーチャントレートの申請方法
マーチャントレートの申請方法は以下のPayPalのマーチャントレート申請のページからできます。
ただし、このマーチャントレートが適用されるのには以下の3つの条件があります。
・PayPalのアカウントがビジネスになっているか
・PayPalのアカウントに問題がないか (制限や未解決のチャージバックがないか)
・前月(月初~月末)のPayPalによる売上高が30万円以上あるか
特に月の売上が30万円以上あるのかというのは申請前に確認してください。
もし、まだビジネスアカウントになっていない場合は、個人でも無料ですぐに申請できるのでしておいてください。
PayPalアカウントをビジネスアカウントにする
PayPalにログインすると右上にギアのアイコンがあるのでクリックします。ブラウザによってはクリックしても何も表示されないことがあるので、そのときはMicrosoftのEdgeでやるとしっかりと表示されるので試してください。
画面の左下に以下の画像のように、「アカウントのアップグレード」というのがあるのでクリックします。
プルダウンメニューで自分の事業タイプを選択します。
下の「アカウントのアップグレード」を選択して申請ができます。
条件に問題なければ、マーチャントレートの申請の方法はページの下の「マーチャントレートを申請」するというボタンから申請します。
申請に関しては以下の画像のように個人情報や事業タイプなどを選択していって送信ボタンを押すだけでできます。
申請が無事に通れば「マーチャントレートの適用申請が承認されました。」とPayPalからメッセージが届くのでこれで完了となります。
引き出して現金化した場合のPayPal手数料は?
PayPalから売上金を引き出す場合、金額が5万円未満なら250円(税込み)かかり、5万円以上なら無料で引き出せます。
5万円未満 | 250円(税込み) |
5万円以上 | 無料 |
ただし、引き出しする金額がUSDなどの外貨の場合は、為替換算手数料が発生します。
PayPalでは通貨一律、2.5%の換算手数料が為替レートに加算されます。
つまり、本日の為替レートが1ドル107円と表示されている時に$500(5万円以上は手数料無料)を引き出したい場合は、PayPalだと1ドル104円で計算されることになって52000円となり、107円と比べると約1500円も引かれていくことになります。
結構大きいですよね...。
これが仮に、100万円を引き出したいといった場合、本日の為替レート1ドル107円がPayPal独自為替レートで1ドル104円で計算された場合、3万円も手数料で引かれていくことになります。1千万円なら30万円です...。
PayPalの独自為替レートを安くする方法はないので、できる手としては、その日の為替レートが1ドル107円と表示されているよりかは、1ドル110円と高い表示の方が引き出す際はお得です。
例えば1000ドル(約10万円)をPayPalから引き出す場合
本日の為替1ドル107円 ➤ 104円計算される = 104000円(3千円の手数料)
本日の為替1ドル110円 ➤ 107円計算される = 107000円(3千円の手数料)
同じ引き出し金額で引き出す手数料は同じでも、1ドル107円の時と1ドル110円の時とで為替で得られる金額は+3000円です。
断然1ドルの為替レートが大きい方がいいですよね!
結果、PayPalから引き出しをする時は、1ドル90円とかの円高ではなく、1ドル110円とかの円安の方がお得になるということです。
ただし、FXトレーダーでもない限り、為替を毎日見てレートがいい時をひたすら待つみたいなことは資金に余裕があればいいのですが、基本難しいのであくまでも目安として覚えておくぐらいでいいと思います。
ちなみに、PayPalからの自分の登録した銀行への送金は約1週間ぐらいで完了します。ただし、大型連休はPayPalは稼働していても日本の金融機関が休みになるのでだいぶ遅くなるので注意が必要です。
まとめ
この前、少し欲張ってこのマーチャントレート以外に手数料を安くできる方法があるのかをPayPalに聞いてみたところ、このマーチャントレート以外には手数料を安くできる方法はないとのことでした。
毎月、PayPalを通して50件くらい取引していている方なら必ずマーチャントレートの適用はおすすめです!
年間に考えてみると意外と大きい金額を節約できてるし、1回での高額な取引にもその効果は大きくでます!
また、PayPalから金額を引き出す際も250円はダメージはないものの、為替換算手数料の2.5%は意外と大きくのしかかります。
難しいですが、できるだけ1ドルのレートが大きい時に引き出しができればお得に引き出しができると思います。
参考になれば嬉しいです。